2023年8月22日(火)、 岡山県岡山市のホテルグランヴィア岡山にて青年部西日本サミットIN岡山が開催されました。西日本各地青年部から約50名の参加があり、講演会及び懇親会の構成でした。
講演会の開催
「災害は市役所の実力テスト」と題し、豪雨災害時における自治体の対応に焦点を当てた価値ある講演会でした。総社市長の片岡聡一氏が2018年の豪雨被災の経験を基に、地域社会が災害に適切に対応し、被害を最小限に抑えるための方法と手段についての洞察が共有されました。
講演内容:
被害の概要と被災中の対応
2018年7月6日の豪雨により12人の死者、約1,000世帯が出たこと、予測していなかったアルミ工場の水素爆発事故が起こって火災による被害が拡大したこと等、甚大な被害の説明を頂きました。豪雨が続く中、市長として死者が出た反省をする前に、新たな被害を少しでも食い止めるための瞬時の判断を躊躇なく行うことの重要性や、消防署や警察はもちろんのこと、町内会との連携の重要性も説かれました。
被災後の復興に向けた活動
日ごろからツイッターを通じて地元中高生とコミュニケーションを取っていたことが、被災後迅速に中高生のボランティア活動につながったという経験をお話され、中高生の地元を愛する気持ちが復興の力になったという映像も紹介されました。
将来の課題
将来の課題罹災証明を待っていては今すぐに必要な現金を市民に届けられないとの判断から、市独自の寄付金を被災から1週間で配ったという経験を話されました。それを踏まえ、国に対しては罹災証明書発行の迅速化の必要性を訴えられていました。
将来の課題罹災証明を待っていては今すぐに必要な現金を市民に届けられないとの判断から、市独自の寄付金を被災から1週間で配ったという経験を話されました。それを踏まえ、国に対しては罹災証明書発行の迅速化の必要性を訴えられていました。また、避難所でのペットについてのトラブルがあったことから、国は各自治体に対し、ペット避難所の設置を義務付けるべきとの提言もなされていました。
懇親会の開催
講演会の後、参加者は懇親会で交流を深めました。岡山の青年部の皆さまから歓待をいただき、楽団の演奏も素晴らしかったですし、カポエラダンス、サンバダンスも参加型で楽しませていただきました。
懇親では、兵庫青年部と同席させていただき、お互いの活動内容や意見交換もさせていただきました。大変楽しく、有意義な懇親会となりました。
次回開催は令和7年、徳島県での開催となります。
以上