福岡県ビルメンテナンス協会青年部発表会が平成28年5月13日金曜日に福岡朝日ビルB1F会議室で開催されました。
またご多忙の中、金子会長、西田副会長、多田理事、仲前様にご参会頂き、誠に有難うございました。
昨年総会にて入会させて頂いた私には、初めての発表会であり高揚感と緊張感のある会となりました。
北九州委員会は、世界文化遺産に認定された「明治日本の産業革命遺産」のひとつ官営八幡製鐵所などを、その建築当時の高画質な風景写真等を用いて発表されました。
普段ではあまり身近に世界文化遺産があることを感じることはありませんでしたが、九州と関連する3県も含め、はるか昔に作られたものが一部はまだ現役で稼働し、世界文化遺産として九州・山口という名を世界に発信している事を誇りに感じました。
またこれからも後生に残せるよう、維持管理する仕組みを構築するのも私共の職務とつながるなと思いました。
筑後地区委員会は、写真をもちいた久留米の各施設と昨年に引き続き、行政との「インスペクション」相互理解をさらに深める意見交換会の詳細が発表されました。
行政としては、施設を長寿命化させる品質を保つためのインスペクションとその理解を深める為の研修などの重要性は理解できているが、業者選定・入札の際のランクによる選別など深いところまではまだ踏み込めてないようでした。
行政には単に入札による金額だけではなく、作業レベル、作業仕様、使用資材、担保できる品質なども判断基準にして頂きたいとの思いは、私ども製品を卸す立場でも感じるところであります。
行政によるインスペクション制度の導入に関しては私も知識不足なため、私もより勉強し理解を深める必要性を感じました。
私が所属させて頂いている福岡第2委員会の発表は、賛助会委員が多いこともあり、その特色を生かし、前半資料にて後半を映像もちいた発表となりました。
前半は、作業時における事故時の現場対応と賠償保険の補償範囲を、食品工場におけるエアコン清掃時の事故対応を題材に、各設問に挙手を用いて質問回答方法でプレゼンテーションを実施、また通常の損害賠償保険と専門のAIU事業総合賠償責任保険「STARs」との補償範囲の違いなど発表しました。
後半は、転倒事故防止を目的とし、転倒事故が発生しやすい剥離清掃で作業現場を仮想した状況を作り、防滑長靴「スベラナイト」と清掃用ゴム手袋「清掃用手袋PRO500」を装着した作業員と素のままの作業員でどれだけ滑りに違いがあるかを映像にて発表したしました。
※映像のなか、私ごとで一部お見苦しい点がありましたことを深くお詫び申し上げます。
福岡第1委員会は、「ビルクリーニング職種の技能実習生受入れスタート」に関し、コンサルタントされているブレーブ・ブラザーズ株式会社代表の井手伸武輔様をゲストに発表がありました。
2016年4月1日より「ビルクリーニング作業」でも技能実習生受け入れが可能になったことに際し、その概要、流れ、ルール、費用、メリット、デメリット、実例、国別の状況を詳細にプレゼンテーション頂きました。受入れ可能期間に対して受入れ側の企業負担割合が大きいなと感じましたが、人手不足を改善する可能性を秘め、説明頂きました海外への展開を想定した技能実習生受け入れであれば有用性を感じました。
最後に金子会長より、世界ビルメンテナンス大会の件、全国と協会員とのつながりの大事さと各委員会の発表内容ごとに総評していただき、発表会は終了いたしました。
福岡第1委員会
中島健作